※本記事は、cortis出版代表・日原裕太が、実際にKindle出版を200冊以上手がけた実体験をもとに解説しています。
この記事は、
- 📘 Kindle出版をこれから始めたい方
- 📘 KDPアカウントの移行を検討している方
- に向けて、わかりやすく注意点をお伝えします。
に向けて、わかりやすく解説しています。

んにちは!cortis出版です。
今日は、Kindle出版に取り組んでいるあなたにとって、ちょっと気になる情報をお届けします。
実は、「KDPのアカウントをアメリカに移行すると、レビューがすべて消える可能性がある」って、ご存知でしたか?



えっ、本当ですか?
正直、「アカウントを変えてもレビューはそのままだと思ってた…」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
実際には、400件以上のレビューが“ゼロ”になりました。
これは出版ビジネスにおいて、致命的なダメージになりかねない事態です。
この記事を読むことで、
- ✅ KDPアカウントを日本→アメリカに移行する際に気をつけるべきポイント
- ✅ 「レビューは引き継げる」と言われて実際は引き継げなかった体験談
- ✅ 移行前に準備しておきたい、著者としてのリスク回避戦略
- ✅ 出版を“売れる資産”にするために、レビューがどれだけ重要か
この記事を最後まで読めば、あなたが同じ失敗を回避し、出版を通じて継続的な集客・信頼構築を行うためのヒントが得られます。ぜひ最後までご覧ください。
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KDPアカウント移行とは?
KDP(Kindle Direct Publishing)は、Amazonが提供する電子書籍のセルフ出版サービスです。
出版者は日本のAmazon(Amazon.co.jp)でアカウントを作成するのが一般的ですが、近年はAmazon.com(アメリカ)にアカウントを移行・切り替える人も増えています。
その背景には、「海外展開を見据えた戦略」「英語圏での販路拡大」など、マーケティング的な狙いが存在します。
ただし、移行にはいくつか知っておくべき“落とし穴”もあるため、慎重な判断が必要です。
日本KDPとアメリカKDPの違い
日本KDPとアメリカKDPは、同じKDPでも機能や挙動が一部異なります。
たとえば、日本KDPではA+コンテンツ(商品ページ強化機能)を使うことができますが、アメリカKDPではこれが使えません。
一方で、アメリカKDPにはシリーズ情報を入力する専用項目があり、登録すれば確実にシリーズページとURLが生成されます。
このように、どちらが優れているかというよりも、目的に応じて使い分けることが重要です。
なぜアメリカに移行する人がいるのか
最大の理由は、英語圏を含めた“グローバル市場”を視野に入れているからです。
日本のKDPは、日本語ユーザー向けのマーケットに最適化されていますが、英語圏での集客・販売を狙うには限界があると感じる人もいます。
特に、
・海外展開を意識したシリーズ出版
・英語SEOによる検索導線の強化
・Kindle Unlimited(米国ユーザー)からの収益獲得
といった目的を持つ著者や事業者は、最初からアメリカKDPで出版する方が合理的と判断するケースが増えています。
レビューは引き継がれない!?
KDPアカウントを日本からアメリカに移行する際、もっとも大きなリスクが「レビューの引き継ぎ不可」です。
多くの著者にとって、レビューは「売上」「信頼」「SEO表示」に大きく関わる“資産”です。
そのレビューが、新しいアカウントでは一切反映されなくなることがある、という点は事前に理解しておく必要があります。
日本KDPのサポートに確認した結果
実は、移行前に日本KDPのサポートに問い合わせを行ったところ、「レビューも引き継げる」との回答をもらっていました。
そのため、安心してアカウント移行を進める決断をしました。
しかし、実際にアメリカ側での対応を依頼したところ、「口コミの移行はできません」と明言され、引き継ぎは拒否されてしまいました。
このように、サポート間の回答のズレや言質が曖昧なまま進んでしまうリスクも存在します。
実際に起きた“レビュー消滅”の話
結果として、約400件あったレビューは、すべて消滅。
アカウントを切り替えて出版し直した本は、新規扱いとなり、レビューゼロ・おすすめ非表示・検索圏外という“完全なリセット状態”に。
この影響は非常に大きく、
・信頼構築のやり直し
・広告配信効率の悪化
・読者からの評価・露出減少
といったダメージにつながりました。
「レビューは戻らない」という事実を受け入れたうえで、移行判断をすべきだと痛感しました。
レビューがないと売れない理由
Kindle出版における“レビュー”は、ただの読者の感想ではありません。これは、Amazon内での「信頼スコア」に相当します。
レビューがない本は、以下のようなデメリットを抱えることになります。
・検索結果に表示されにくくなる(SEO的に不利)
・「おすすめ」「この商品を買った人は…」に載らない
・購入者が「買っても大丈夫か?」と不安に感じやすい
逆に言えば、たとえ文章が荒削りでもレビューが多い本の方が売れることすらあります。
つまり、レビューは「著者の実力」以上に、「商品としての信頼性」を担保する指標でもあるのです。
レビューゼロ=見られない・選ばれない・売れない。これはKDP出版における“リアルな現実”です。
移行前に知っておきたい注意点
KDPアカウントの移行は、思った以上に“リセットに近い行為”です。
収益やレビュー、ランキングといった実績がゼロからの再スタートになるため、「今の資産を手放してまで移行する必要が本当にあるのか?」を慎重に見極める必要があります。
以下のポイントをしっかり押さえてから判断しましょう。
レビューは資産、消えると再スタート
レビューは「ただの感想」ではなく、著者にとっての“資産”です。
たとえ1件1件の評価が小さくても、積み重なることでSEOや購入率に強い影響を与えるようになります。
それが消えるということは、信用・露出・実績のすべてが初期化されるということ。
移行後は「再レビューのお願い」や「キャンペーン展開」など、復旧のための施策が必須になります。
シリーズURLやSEOとの関係
アメリカKDPでは、シリーズ登録欄が存在し、シリーズページが確実に生成されます。
一方で、日本KDPでもシリーズURLは取得可能ですが、反映されない/表示されない/シリーズが組まれないといった不具合が頻発しており、安定して使えるとは言いにくいのが実情です。
特に、シリーズでの戦略設計(導線づくり・ブランディング)を重視する人にとっては、アメリカKDPのほうが機能的メリットが大きいといえます。
本当に移行すべきか判断する基準
アカウント移行をするかどうかの判断基準は、「今の出版戦略と将来の目的に合っているかどうか」です。
例えば、以下のようなケースでは、移行の意義が高いと言えます。
・英語圏に向けたマーケティングを本格化したい
・シリーズ本を展開し、1冊で終わらない収益設計をしたい
・今後の読者層が日本よりも海外にいると想定できる
反対に、「すでにある程度レビューや評価が溜まっている」「日本語圏で十分展開できている」という場合には、無理に移行せず、既存資産を活かす方向性を考えるのが賢明です。
まとめ|失敗から学んだこと
今回のKDPアカウント移行を通じて、私は「出版とは積み上げるもの」であることを改めて痛感しました。
レビューも、ランキングも、実績も、すべては時間をかけて築いた“信用資産”です。
それがたった一つの判断ミスでゼロになることもある──それがKindle出版のリアルです。
とはいえ、この経験があったからこそ、
・レビューの価値を再認識できた
・出版戦略の見直しができた
・著者支援の立場として伝えるべきことが増えた
というように、“伝えるべき学び”として還元できた部分も多くありました。
これからKDPアカウント移行を検討している方は、どうかこの経験を参考に、慎重に判断してください。
KDPアカウント移行で後悔しないためには、「戦略」と「確認」が欠かせません。
出版は、単なる発信ではなく“ビジネスの資産”です。
その設計や判断に迷ったときは、プロの視点を一度取り入れてみるのもひとつの方法です。
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